中川信子先生の講演会

先日、江戸川区の特別支援学校主催で行われた、特別支援教育研修会に参加してきました。
対象は、学校の先生や特別支援に関わる方、保護者などで、5日間あり、すべて無料で受けられました。

その第1日目が言語聴覚士の中川信子先生の講演会でした。
中川先生は、子どもの言葉の発達について、数々の取り組みをされており、本も何冊も出されています。
私も、ナツの発達に不安を持ち始めた1歳の頃から、何冊も読み、参考にさせていただいていました。

その先生のお話が生で聴けるチャンスなんてそうそうない!とワクワクして出かけてきました。

「支援の必要な子のことばをはぐくむ」という講演で、内容は今まで本で読んできたことと被るところがあり、改めて勉強になり、初心に帰るような気がしました。

ナツは言葉の発達が遅れています。
3歳ごろから2語文は出始めたのですが、そこから遅々として進まず、言葉に関しては停滞しているような状態です。
それまで遅れはあっても、ゆっくりながら成長していたのでその点は安心していたのですが、すでに4年近く2語文から先に進まず、もしかしてこれ以上話せるようにならないのかな・・と不安に感じていました。

せめてもう少し単語が増えれば、言葉でやり取りできるようになれば、そんなことばかり考えていました。
言葉が遅れていると、どうしても発語ばかり気になってしまいます。

しかし、先生がおっしゃるのは、「言えることば」というのは氷山の一角で、その元には「実体験を通して分かることがら」、「理解できることば」があり、それにプラス「相手に伝えたい、相手とわかり合いたい」という気持ちが育まれて、はじめて出てくるものだそうです。
表面に出ていないところのほうがずっと大きく、そこが育たないと出てくるものも出てこない。

ついつい言葉が出ればと焦ってしまい、訓練に行って少しでも話せるようになれば、などと考えてしまっていたのですが、
無理な訓練は邪魔になる。
訓練されたいと思っている人には有効だが、そこまでいってない場合(子どもなど)は「心の安定」が一番重要だ。
「言わせ」「やらせ」に走ると育つものも育たない。
との言葉に、胸が痛かったです…。

「体が元気」「心が健やか」「安心感のある暮らし」が原則。
結局のところ、規則正しい生活、十分な運動、楽しく遊ぶ、豊かな体験、経験など、1つ1つ手を抜かず、丁寧に積み重ねていくことが大事のようです。
そんな当たり前のこと…何だかまどろっこしいなと思いがちですが、毎日の暮らしの中で積み重ねるということが重要なのでしょうね。
それが実は一番難しいのかも…と思いました。
近道はないですね。

私も焦らず、もう一度基本に戻って、心と体を育てるために、真剣に考えなくちゃいけないなと思いました。
毎日ナツが、心穏やかに、楽しく暮らせるように。
そのあとに、自然に言葉が付いてくるのを信じて。

by mineyom | 2009-08-22 23:02 | 療育