生まれてきたときの写真

「大きくなったわたしたち」
毎年2年生が生活科でやる授業です。
小さいころの写真や思い出の品を集めたり、生まれたときのことを両親にインタビューしたりして調べるそうです。

ナツは音楽以外の授業は、ほとんど交流学級に行っていないので、どう学習を進めるのか?と思いましたが、赤ちゃんの時の写真を用意して、インタビュー用紙を完成させました。
インタビューの内容は、「生まれた日付」と「出生時の身長・体重」、「命名の由来」と「生まれた時の様子」でした。
本人が書いても、親が書いてもいいということだったので、私が記入しました。
書きながら、ナツにも話してみたけれど、あまりよくわからなかったよう。
小さいころの写真を見ても、2歳ごろの、髪が伸びて今と同じおかっぱ姿になったものは、自分だと認識できるのですが、それ以前の髪の薄い自分は「あかちゃん!」と言っていて、自分だとわからないみたいです。

昨日お迎えの時に、同じ学年のKくんのママに、写真用意した?と聞いてみました。
するとKくんママは、ちょっと考えるように黙ってから、「前に話したことあったっけ?私生まれてすぐのKを見て、泣いちゃったんだよね~」

Kくんはダウン症です。
いつも明るく、頑張り屋のKくんは、ナツと大の仲良し。
知的レベルも同じくらいで、性格ものんびり穏やか。2人ともよく似たタイプなので、いつも一緒に行動したり、ふざけ合ったりととてもいいコンビです。

Kくんママは、Kくんが産まれたとき、なかなかダウン症であることを受け入れることができず、生まれる前にわかっていたら産まなかったのにと思ったそうです。
そのため、生まれてしばらくの写真がほとんどないのだとか。
生まれたときの様子も、何書けばいいのか困っちゃった~と言っていました。

そうだよねぇ。誰もが子どもが生まれたときを、幸せいっぱいで振り返られるわけじゃないんだよね。
「大きくなったわたしたち」って自分の命に感謝する、とっても素敵な授業なのだろうけど。

私は1歳前後の育児が一番辛かったよ~と話しました。
明らかな発達の遅れはあるけど、障害とは小さすぎてまだ診断はされない。
私が何とかナツのお尻を叩いて頑張らせれば、他の子に追いつくのではないかと追いつめられていたころです。
今思えば、ナツには到底無理なことを必死でやらせようとしていたなぁ。
あのころを思うと、ナツには本当に申し訳なくなります。
本当にごめんねとムギューっとしたくなります。

Kくんママも、生まれる前にわからなくて本当に良かった。
おろしていたら今のK はいない訳で、本当に恐ろしいことを考えてた。Kごめんね~と謝ってました。
結局、生まれた時の様子には、とっても大人しい赤ちゃんでしたと書いたそうです。
赤裸々に書いて、授業中ブルーな感じになっちゃっても申し訳ないしね~と小さく笑いあいました。

今こうして、振り返れば少し胸の痛いことを懐かしく話せるのも、そういう日々を越えてきたからかなぁと思います。
子どもと一緒に一歩一歩踏みしめて、今の母になった。
これからもまだまだ長く続く道、また一歩一歩歩いて行くのでしょう。
たまには振り返るのもいいかな。

by mineyom | 2011-01-18 13:21 | 育児