交流学級のお友達

ナツは今日、私とではなく、お友達と手をつないで学校へ行きました。
私は後ろを付いて行っただけ。
ナツの楽しそうな様子を見ることができました。

このお友達Hちゃん、同じマンションに住んでいて、ナツの姿を見つけると、いつも飛んできてくれます。
ご近所で、ナツの交流学級にいるので、なっちゃんのお世話をするのは私の役目とばかりに、1年生の頃からナツの面倒をよく見てくれます。
同級生だけど、とっても頼りになるお姉さん的存在。

入学したばかりの頃、交流学級の子どもたちがナツを囲んで、口々に「どうしてしゃべれないの~?」「びょうきなの~?」「足し算ってわかる~?」などと聞いていたときに、「みんなそれぞれペースがあるんだよ!」と一喝して、子ども達を黙らせてしまった女の子です。
あとからHちゃんのお母さんに聞いたのですが、Hちゃんのお兄ちゃんは今は普通学級にいるけれど、小さい時は療育センターに通っていたそうです。
今でものんびり屋さんのお兄ちゃんと、とても仲の良いHちゃん。
小さい頃からお母さんから「人にはそれぞれペースがある」と聞いて育ち、自分なりにその言葉を消化してきたのかなと思います。

それでも2年生になった頃から、どんどんお友達も増え、たくさんのお友達に囲まれていることが多くなり、下校中に会っても、飛んできてくれることは少なくなっていました。
やはり小さいうちは興味を持ってくれても、だんだん詰まらなくなってきちゃうし、それは仕方のないことだよねと思っていました。
年齢が上がれば上がるほど差は開いてしまって、一緒に遊ぶのも難しくなってきてしまう。

しかし今朝、ナツを見つけると「なっちゃん!!」と嬉しそうに近づいてきてくれました。
お友達がいたらお友達を優先しちゃうけど、ナツを気に入ってくれていることには変わりがないようです。
ナツの手をとり、「一緒にいこう!」と言ってくれました。
ナツもとても嬉しそう。

しかし、Hちゃんがいろいろ話しかけてくれてるのに、ナツは聞こえているのか?いないのか?全く返事をしません。
楽しそうにニコニコしてはいるのですが、Hちゃんの言うことがいまいち理解できず、どうこたえていいかもわからなそう。
う~ん、もうちょっと会話が成り立つようになればいいんだけどなぁ。
私からすると、せっかく話しかけてくれてるんだから、せめて反応くらいしてくれれば・・・と思っちゃいます。やっぱり詰まんないと思われちゃいそうで。
それがナツの実力なので仕方ないですが、もう少し上手くコミュニケーションがとれればなぁと思ってしまいます。

マイペースなナツは、一緒に道を歩きながら、突然「ぶるるるる~」と車の音を口真似。
ナツは音に敏感で、電車の音や工事の音などの大きい音には耳ふさぎをしますが、耳に心地よい音は、耳に入ってくるとそのまま真似をするのです。
それが楽しいようです。
自分の言葉には返事をしないのに、車のクラクションがしたと思ったら、ナツがいきなり「ふぉん!」と言い出し、犬の鳴き声のあとには「わんわん!」と叫ぶ。
一体何事かと思うよね、Hちゃんごめん、と思っていたら、Hちゃんはわかった~!という顔で、嬉しそうに言いました。
「なっちゃん、音が好きなんだね!!」
はぁ~、そんなふうに捉えてくれるんだ~、とびっくりしました。

そして、校門のところで一緒になったクラスメイトの女の子にも、すごい発見したよという顔で、「なっちゃんって音が大好きなんだよ~。車の音とかみんな真似しちゃうの」と教えていました。
ああ、本当にいい子だなぁ。

そのクラスメイトの女の子も、「へぇ、そうなんだ~」と聞いてくれた後、「なっちゃん、おはよう!」と声を掛けてくれました。
ナツも「おはよう!」と元気いっぱい答えていました。
少し前までは、自分に言われてることもわからずに、すぐ反応できず、挨拶を返すこともできなかったのにね。
今日はお友達の声にパッと反応して声が出て、驚いてしまいました。
せめて挨拶だけでも返せれば、と思っていたけど、ちゃんとキャッチボールできるようになっていたんだね。

私がこれができれば、もっといい関係が築けるのになんて思っても、そんなのは関係なしに、ナツはナツなりの関わり方をしているんだ。
少数かもしれないけど、それをちゃんと受け止めてくれるお友達もいる。

ありのままのナツで付き合っていくしかないから、そのままで。
人と人との関係は理屈じゃないなぁ。
難しく考えず、惹かれあったその時を大切にしていけばいいんだ、そう感じた子ども達の姿でした。

by mineyom | 2011-03-07 16:52 | 小学校