日本にて 七五三編

日本での出来事についてお付き合いいただきましてありがとうございました。
「日本にて」もこれで最終回です。

先月3歳を迎えたナツ。
今回の帰国は折りしも10月。ちょうど七五三をやってしまうのにぴったりじゃない!とシンガポールから写真スタジオを予約し、七五三をやることにしました。
しかしそれはただ、私がナツに可愛い格好をさせて写真を撮りたかっただけ・・・。
本当は神社でお参りをして、子供の健康と健やかな成長を祈る行事ですよね。
お気軽でほんとにスミマセン・・・・。

写真スタジオでは、1日着物を貸し出してくれて、着付けをしてもらった格好のまま神社にお参りに行けるというプランもあったのですが、ナツが長時間着物を着ていられないだろうし、着物姿で「抱っこ抱っこ」じゃたまったものじゃない、写真を撮るだけで精一杯だわとそれは止めました。
結果この予想は見事的中しました。
本当に止めてよかった。
お参りは日を改めて、手持ちのワンピースで行こうと思っていたのですが、結局バタバタしていく機会がありませんでした・・・。
これは非常に残念でした。

当日は予約した写真スタジオに朝10時に到着しました。
まだ七五三のピークシーズンとは言えない10月、しかも平日なのに、結構な人がいて驚いてしまいました。
家族総出で来ている方たちもいました。
たまたまこの日は、3歳の女の子が多かったです。

今回は、着物でのナツの1人写真。ドレスでの1人写真。そしてナツの着物姿での3人の家族写真の3パターンを撮る予定でした。
まず好きな着物とドレスを選びます。
3歳用のものは、着物もドレスも20着くらいありました。
しかし洋服などであまり迷うことのないわたし、夫が驚くほどのスピードで衣装を決めていきました。
やはり3歳だから着物は正統派の赤かピンク。ピンクはあんまり似合わないから赤。模様は可愛いのが入っているもの。
着物が赤だからドレスはがらっと印象を変えるために白。ビラビラした物は嫌がるので、わりとシンプルな物を。
こんな感じで選んだのですが、自分的には満足のいくチョイスでした。

ここは子ども専用の写真スタジオ。
手際が非常に良く、スタッフもとても慣れています。
衣装が決まったと思いきや、テキパキと動き出し、1人の方が着物をさっさと着付け、もう1人の方が髪を結いだし、さらにもう1人の方がナツのお化粧しようとします。
突然わっと集まってきて、ハイこれ、ハイこっちとやられたナツ、「私は一体どうなるの~」と完全に怯えてしまいました。
私がもっとしっかり、これからきれいな服着て、可愛くして写真撮るよ~と言い聞かせておけばよかったのですが、一度パニックに陥ってしまったナツ。どれも中途半端なまま号泣しだしてしまいました。

結局1人のお姉さんが全部を担当してくれることになり、おもちゃも持ってきてもらって、それで少し気を持ち直している隙に、超特急で支度を済ませてくれました。
すごいです。さすがはプロ。
自分で切ってしまって短くなってしまった懸念の前髪も、横に流して固めてくれ、すごく可愛くなりました。
本当に「馬子にも衣装」、思った以上に可愛く出来上がってる!
涙の乾かないナツも、「可愛いね~」と周りから言われ、いつもと違う自分の姿を見てニコニコ。
すごく満足そうで、やっぱり女の子なのねと感心した一瞬でした。

支度が出来上がり、着物の写真をいざ撮るぞというときに、「お母様のお支度をしましょう」と呼ばれてしまい、不安なまま夫にナツを託し、私は隣の部屋に移動しました。
今回私は着物は着ずにスーツにしたのですが、せっかく写真を撮るのだからと、ヘアメイクだけはお願いしたのです。
私はおしゃれに疎いため、自分でやったら満足な出来にならないことは目に見えていたので。
これはお願いして本当に正解でした。
ホットカーラーで髪を巻いたので途中「サザエさん!?」と非常に焦りましたが、最後にはきれいにまとめてくれました。
そんな中、スタジオのほうから紛うことなき泣き声が聞こえてきました。
あ~、ナツが泣いているよ・・・。しかも激しく・・・。
髪のセットには時間がかかり、なかなか終わりません。
その間ずっと聞こえるナツの泣き声。
写真撮れるの、あれで・・・と思いながらじっとしていました。
するとしばらくして泣き声がぴたりとやみ、ケラケラと笑う声が。
何とかなったらしいとほっとして、支度を終えました。

後から夫に聞くと、本来は草履を履いて立って撮影するのですが、どうしても草履を履くのを嫌がったので、どうしようもなく、苦肉の策でお琴の前に座らせて、写真を撮ったそうです。
そのときも、夫とカメラマンさんの2人掛りで、ボールを転がしたりおもちゃを見せたりと必死で笑わせてたそうです。
すでに夫は疲れ顔・・・。
しかしこれはまだ序の口。
続いては3人そろっての家族写真です。

こちらは私が椅子に座り、その隣に夫が立ち、真ん中にナツが立ちました。
そしてナツは可愛い巾着を持ち、草履を履いて撮影します。
しかし先ほどの撮影ですでに疲れているのか、ぐずぐず言い出し、巾着は持たずに片手は私と手をつないだまま、草履は断固拒否でした。
しかし今回はどうしても草履を履かなければおかしいので、もう1人ベテランのおじさんがやってきて、ナツの笑わせ係をしてくれます。
子どもの笑いのつぼを良く心得ていて、おもちゃをうまく使ったり、大袈裟におどけてみたりして、ナツの気分を盛り上げてくれました。
少し時間はかかりましたがなんとかナツも持ち直し、撮影することが出来ました。草履も、ナツがボールに気をとられている隙に、ささっと履かせて、ぱっと写真を撮ってしまいました。
ナツは多分履いたことに気付いていません。
夫も後から「え?草履はいてたの?」と驚いていました。

着物の撮影がすむと、今度はドレスの撮影です。
すでにナツがこれ以上持ちそうになかったので、スタッフの方にも申し訳なくて、「もうこれでいいです・・・」と言おうとしたのですが、何の躊躇もなく、「ハイ、次はこれですね!」とテキパキと支度をしていくので、そのまま流れてしまいました。
しかしナツは着物を脱がされてもうこれで終わったと思ったのに、次の瞬間ばさっとドレスをかぶせられ、「ぎゃー」っと叫んでいました。
髪はせめて一番簡単にとあまり飾りはつけずティアラにしてもらい、あっという間にお支度終了。
今度は私、夫、カメラマンさん、ベテランのおじさんと4人がかりでナツをなだめすかし、なんとか持ち直させようと必死でした。
ドレスがロング丈だったため、ナツの嫌がる靴を履かせる必要がなく、それだけが救いでした。
本当にミニ丈を選ばなくてよかった・・・。

先ほどは笑ってくれたおもちゃもすでに反応は悪く、あ~、これはもう駄目だなぁと思いました。
そのときちょうど、カメラマンさんが、「なんとか3枚くらいは泣いてない顔が撮れたのでもうこれでいいですか・・・」と諦めてくれたので、「もちろんです!!」と言って撮影は終了しました。
は~、本当に疲れたよ・・・。
皆さんお騒がせいたしました・・・。

自分の服に戻って、トイレに行ったらナツの機嫌は急上昇。
コンピューターですぐに出来上がりを見せてくれるので、どれがいいかと夫と私が写真を選んでいる間、待合室のレゴで遊びだし、鼻歌も飛び出していました。
写真のほうは、さすがはプロですね。
あれだけ泣いていたとは思えないほどの仕上がりです。
笑顔の写真もありました。
これ写真だけ見たら泣いたってわかんないよね~と言いながら気に入った物を2枚ずつ選びました。
台紙に張るだけでなく、今はCD焼付けや小さいサイズで額に入れたり、プリクラシールを作ったりといろんなサービスがあるんですね。
私たちは台紙を作るほか、加工も出来るし、年賀状に使えるよねと3枚CDに焼いてもらうことにしました。

出来上がりは2週間後ということで、そのときには私たちはすでに日本にいないので、実家経由でシンガポールに送ってもらうとこにしました。
だから実はまだ出来上がりの写真は見ていないのです。
なんとか上手く写っているといいけれど・・・。
手にするまではドキドキです。

そうそう当日の写真はありません。
どこの写真スタジオでもそうみたいなのですが、中では自分のカメラでの撮影は禁止なのだそうです。
お支度の様子など残しておきたかったので、とても残念でした。
しかしビデオならOKなのだそうです!
ビデオを持って行けばよかったよぅ。あああ。
でもきっとこんな状況だったので、のんびりビデオを回している暇はなかったでしょうけど。

結論。
ナツの3歳の七五三は早すぎました。
でも7歳のときは着物を着て、神社でお参りし、写真もまた撮るぞ!
ん~、大丈夫かな?

by mineyom | 2005-10-20 23:09 | ナツの毎日