ナツと模倣

ナツは昔から模倣を苦手としてました。
小さい頃から療育の場などで、手遊びや体操など、先生の真似をして皆で体を動かすという場面が数多くありましたが、たいていナツはぼうっと立っているだけでした。
小学校に入ってからも、発表会や運動会でダンスをする機会がありましたが、ほぼ棒立ち。

練習を繰り返せば、少しは体が動くところもあるのですが、目で見て体を動かすという、2つのことが同時に出来ないみたいで、見るだけで精一杯という感じでした。
ただ見てるだけという時間がものすごく長いので、体が少~し動くようになる頃には、本番は終わっているという具合。
そんなかんじでここまで来ていました。

タイに来てから、児童ディサービスもなくて、放課後行く場所もないし、同じ年代の子とはもう全然発達年齢が違って一緒に遊ぶのは無理だし、学校から帰ってから、私と二人で家でぼぅっとしてる事が多いので、何か習い事でもしたいなぁと思っていました。

最初「サッカー教室の見学に来ない?」と同じクラスのお母さんに誘ってもらい、サッカーは難しいかなぁと思いつつ、一度練習に参加してみました。
案の定、皆の激しい動きに全くついて行けず、コートの中で立ち尽くし、最後には泣き出してしまう始末。
「サッカーは~ ころぶしー けがするしー だめ」と転んではないのですが、珍しくはっきりと言うので、いつになく必死だな・・・と思いサッカーは止めました。

次にダンス教室に誘われました。
模倣が苦手だからやらせてみたいけど、嫌がるかな。。と思いつつ見学へ。
自分達のペースで進める、のんびりクラスだったのですが、運動神経のいい子が多いので、ついていけるか不安・・・。

準備体操で体をほぐした後、EXILEの「Raising Sun」に合わせてダンス。
準備体操は1年生の時から学校でやってるから何とかついていけたけどダンスは無理だよね~と見ていたら、あらあらあら~、初めての振り付けなのに、先生を見ながら体を動かしてる~!

本当にびっくりしました。
正直、全然きちんと真似できてはいないのですが、初見で、何となくでも体が動かせることに驚きました。
見て動きを真似することなんて、出来るようにならないんじゃないかと思っていましたが、今まで積み上げてきたものは無駄じゃなかったのですね。
模倣ということに関してこれまでいろんな事をやって来ましたが、ようやく芽が出た気がしました。

今こそ更に模倣の力を伸ばしたいと、ダンス教室に参加させてもらうことに。
この日は一人、自分の中で盛り上がっていました。
多分、今までのナツを知らないとわからないと思うけど、このほとんどダンスとも呼べない、この動きが、ナツにとっては凄いことなの~!と。

あれから早4ヶ月。
相変わらずダンスというにはぎこちな過ぎる動きで、皆が4つステップを踏むところを1つか2つしか踏んでなかったり、左右を間違えていたり、手がしっかり伸びていないので、同じ振りに見えなかったりしますが、一応踊っています。

最近は、みんな振り付けを覚えてきていて、「先生は見ているから、みんなだけで踊ってみて」という場面があるのですが、ナツは振り付けを覚えていないので、隣のお友達を見て、踊ったりしています。

今までは、周りのお友達を見て真似するなんてこと、ありませんでした。
もう少し模倣が出来るようになれば、周りの子達からいろんなことを吸収していくんだろうになぁとずっと思っていたので、一生懸命隣の子の動きを真似しているのが、可笑しいやら嬉しいやら。
ようやく周りが見れるようになったのねと思います。

後は、ところどころ入る休憩がなくなって、最後まできちんと踊れるようになれば。
ナツは横着というか、適当というか、すぐ楽しようとして、踊っている最中に勝手に休憩を入れます。
8カウント同じ振りが続くとすれば、4カウント動いたら、あとの4カウントは、はぁ、体力温存とばかりに休んでいるという具合。
もっと真面目にやれ~!と言いたくなります。

振り付けもね、周りに頼ればいいや~じゃなくて、自分でも覚える努力をしようね!


by mineyom | 2014-09-26 18:43 | タイ生活 習い事