主治医からの衝撃的な提案

先週の土曜日、てんかんの定期検診でした。
今、タイ人の小児脳神経の先生に掛かっていて、この日は2回目の検診でした。
まず血液検査をして、数値の確認。
お薬の血中濃度は問題なしということで、薬もそのままの量で継続となりました。
結局、日本で飲んでいたのと全く同じ種類と量を飲んでいます。

さて、問診があり、日本語通訳のかたが付いてくれるので、やり取りはスムーズで、ナツの学校の様子などいくつか質問をされたあと、そう言えば、もう生理は来ましたか?と聞かれました。

実はナツは、タイに来てすぐに初潮を迎えました。
背はあまり高くありませんが、ややぽっちゃりで体重も結構あるので、いつ来てもおかしくはなかったのですが、正直私は、なるべくゆっくり来てくれ~と祈ってました。

私の思いに反して早めのスタートでしたが、それも、タイへ来て、大きく環境が変わったせいもあるかもしれません。

先生に「はい、4月から始まっています」と答えると、先生は「じゃあ、手術したほうがいいですね」とさらりと言われました。
手術。
わぁ、来た来た。本当に言われた!と思いました。

実はこの手術に関して、前もってお友達から聞かされていました。
彼女は在タイ年数も長く、障害のある子の状況もよくご存じです。
彼女が言うには、タイでは障害のある女の子は、生理がくると、手術をして、生理を来ないようにしてしまうそうです。
それが、割りと一般的にされているのだとか。

将来子どもを生むわけではないから、必要のないものと捉えられているようです。
生理の始末の苦労もしなくていいし、万が一暴行事件などに巻き込まれても、妊娠の心配もないと、メリットが多いと考えられているみたいです。

残念なことに、タイでは女の子を狙った暴行事件も少なくなく、特に障害のある子達は自分で身を守ることができない上、妊娠しても育てることができないから、自衛策だと考えられてもいるようです。

言っていることはわからないでもないですが、最初にこの話を聞いたときは、かなり驚きました。
日本ではそんな話聞いたことなかったし、それが普通に行われているということにびっくりしました。

しかし冷静に考えてみると、確かにナツは将来子どもを産む可能性はほとんどないだろうし、そうであれば毎月の生理は無駄。。。。
生理の始末は今、一生懸命教えているところですが、やはり覚えるのにも時間が掛かる。
面倒なだけのものに時間を掛け、これから何十年も意味のない苦労をさせるのか・・・と思ったのも確か。
しかし、じゃあ手術を受けさせよう!と割りきれないのも本当で。

本人が決めることは出来ないから、親が判断するしかないのですが、そんなこと勝手に私がやっちゃっていいのかなとも思います。
そんなふうにいろいろ考えたら、いっそ知らないほうが良かったな・・・と思ったりして。

しかし秘密裏でもなんでもなく、本当に病院の診察で普通に提案されるのには、やっぱり驚きました。
本当に当たり前のことになっているんだなぁ。

しかも、手術の説明で、「子宮を取る手術です」と事も無げに告げられて、二度びっくりしました。
子宮を取るって?!
そんなこと聞いてないよ!

お友達には、小さく穴を開けて、パチンパチンと切って、子宮を浮かべておくだけの手術だよと聞いていたので、つまり卵管を切るってこと?と思っていたのです。

簡単な手術ですよとそのあと言っていたので、通訳さんの日本語能力があまり高くなくて、単に間違えただけだのようですが、そこは正確に訳してもらわないと・・・。
いきなり子宮とりますとか怖いよ!

すぐに決めなくても、日本の先生と相談してもらってもいいですよと言われましたが、一体日本の先生は、この話を聞いて、なんて言うんだろう~。
とりあえずこの日は、わかりました~と言って帰ってきました。

家に帰って夫に話すと、夫も衝撃を受けてました。
そして、そんなこと絶対出来ない!と。
だって将来子どもを産む可能性がないなんて本当に言えるのか、ということらしいです。

夫はナツに対して夢を見ているところがあって、この障害がいつか治るかもと思っている節があります。
ナツの障害は、今のところ原因不明なのも一因かも。

ナツの障害が治る可能性はかなり低いと思うけど、私にも絶対治らないとは、確かに言えない。
将来驚異的に成長して、子どもが欲しいってなったときに、もう産めないって言えるのか、と言われたら、私だってそりゃそんなこと100%絶対ないよ~とは言えない。
一度手術しちゃったら戻せないことも、悩む原因ですな。

それと私は、手術することによって、他のところに影響は出ないのかということが気になりました。
特に成長期。
年齢と共に体が変化して、自然に生理が始まったものを、無理矢理止めるのは不自然なこと。
不自然なことをすれば、その影響がどこかに出てしまうのではないのかなと不安に感じます。

この手術って、世界的にも一般的なのでしょうか。
日本は生殖に関して、人の手を入れることは、全般的に消極的ですよね。
ナツを妊娠したときにシンガポールにいたので、その時も感じたんですが、当時シンガポールではトリプルマーカーテストが妊婦検診の一貫として当たり前に行われていて、羊水検査も推奨されていました。
そして検査で陽性なら堕胎しますと当然のように言われ、驚きました。
それを合理的という言葉で説明されていましたが、その時はわかったようなわからなかったようなモヤモヤとした思いだけが残りました。

日本にいるときは、日本って保守的だなあって思うこともいろいろありましたが、今思うのは、合理的という言葉だけでは片付けられないことはいろいろあるし、日本的な考え方も悪いものではないかなということです。
そう思うのって、やっぱり私が日本人だからなのかな。

とりあえず手術については、すぐにどうこうとは思っていません。
やらない可能性が高いですが、いろんな方向から考える機会にしようかなと思います。

by mineyom | 2014-10-13 10:56 | タイ生活 病院