シンガポール最後の日

日本に帰って早1週間が経ってしまいました。
住むところがないのでとりあえず実家に落ち着きましたが、気候に慣れるのと新しい生活基盤を作るのとで落ち着かない日々を過ごしていました。
お花見には間に合って、数年ぶりに綺麗な桜が見られたのは良かったですが、日本はまだまだ寒いですね。
天気が悪い日も多く、日本に戻って数日は、コタツから出たくない~!という日が続きました。
そうかと思うと、ナツのほうはさすが子供は風の子。
あっという間に日本の気候に順応したようです。
風邪も引かずに元気に過ごしています。
日本に着てからもいろいろあるのですが、まだシンガポール生活にきちんと幕を引いていないので、まずはシンガポールで過ごした最後の日々について書こうと思います。

3月30日にコンドミニアムの引渡しとなったのですが、これがかなり揉めました。
私達はここに1年しか住まなかったのですが、契約では1年2ヶ月経たないと出られない事になっていました。
通常ならば2か月分支払わなければいけないのですが、ここの家は入居した時から問題が山積み。
あちこち故障していて、それを逐一申告したのですが、水周りなど生活に必要最低限のもの以外はずっと放っておかれ、何度修理、撤去をお願いしても無視されていました。
それにかなり頭に来ていた夫、「そっちが契約を無視し続けたんだから、こちらも従う義理は無い」と、2か月分の支払いを突っぱね、最後は怒鳴りあいの大揉めになってしまいました・・・・。
しかも元から故障していた箇所を、最初はこんなふうになっていなかったとオーナー側のエージェントが言い出したため夫が切れてしまい、話が落ち着くのにすごく時間が掛かってしまいました。
何もやることのない私とナツは、何もない家でただウロウロ。
結局、和解できないまま引き取ることになってしまいました。
あとは会社が何とかしてくれると思いますが、すっきりしない終わりとなってしまいました。
悩まされた家から解放されて、これで終わったねと夫と2人で清々しい気分にはなりましたが。

車いっぱいに手荷物を詰め込み、ホテルへ移動しました。
宿泊先はシャングリラホテルです。
シンガポールを去るときにはずっと泊ってみたいと思っていたところで、ナツ連れではちょっと気後れしてしまう雰囲気でした。
引越し直後なので、スマートには行かなくても仕方ないのですが、ボーイさんにカートででかいダンボールやスーパーの袋に入った洗濯物を運ばれてしまったのが恥ずかしかったです。

しかしスタッフの方はさすが顔色一つ変えず、蘭の花をナツにくれ、スムーズにチェックインしてくれました。
お部屋は広々としていて、とても落ち着ける部屋でした。
街中なのに、窓の外には緑がいっぱいでとても気持ちよかったです。
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バスルームが最高に快適で、広いバスタブにテレビが付いており、ナツがいなかったら何時間でもここでのんびりするのに~と思ってしまいました。
この日はホテルに入るのが遅くなってしまったので、ラウンジでドリンクやスナックのサービスがあると聞いて、とりあえずラウンジでお茶だけして寝てしまいました。

31日は、ゆっくり起きてゆっくり朝食をとろうと思っていましたが、夫はこの日まで出勤。
後任の方への引継ぎもあり、最後まで仕事に追われていました。
私とナツは時間を気にする必要がないので、「The Line」で、のんびり朝食をとりました。
朝のビュッフェも種類が多くてよかったです。
その後日本人会に会員証を返しに行きました。
日本人会では、図書館で本を借りたり、色んな講座を受けたり、キッズルームでよく遊んだりといろいろお世話になったので、もう今日が最後なんだと思い、感慨深いものがありました。

ロビーでのんびりしているとはせくみさんから電話があり、お暇だったらとランチをお誘いしました。
はせくみさんとDragonくんが日本人会まで来てくださり、「どんぐり」で最後のお食事となりました。
食後ナツはDragonくんとキッズルームで遊んで楽しそうでした。
2人で寂びしかったので、最後にはせくみさんとDragonくんに会え、一緒に遊ぶことができてうれしかったです。
いい思い出になりました。

日本人会をあとにしたあと、少し買い物をし、最後のOT訓練に行きました。
ナツはブロックに熱中し、最後までマイペースでした。
今日は何時になるかわからないという夫を待つわけにも行かず、帰り道にタングリンモールの「スパゲッティーズ」で夕飯を食べました。
シンガポール最後といっても「どんぐり」、「スパゲッティーズ」と普段どおりのところでいつも通りの食事をし、1日が終わりました。

4月1日は、シンガポール最後の日です。
この日の深夜便でシンガポールを去りました。
ようやく仕事から解放されて、夫が最後のシンガポールを楽しめる日でもありました。
しかし夫は朝から郵便局へ行ったり、携帯電話の解約に行ったりと結局あまり落ち着いてホテルで過ごすことはできませんでした。
せっかくホテルに泊ったのに、寝るだけでゆっくり寛ぐ暇がなく可哀想でした。

家を引き払うまでは何かと忙しかった私ですが、この日は何もやることがなかったので、スーパーへ買い物に行ったり、荷作りしたり、部屋でごろごろしたりと私のほうはホテルライフを満喫してしまいました。
ナツも家のように寛いでいて、とっても居心地がよかったです。

夕方にやっと用事を済ませた夫と合流し、ホテル内の中華レストラン、「香宮」に行きました。
数年前から「シンガポールでの最後の晩餐はなんだろうね」と話していましたが、私の最後に北京ダックが食べたいというリクエストで、中華になりました。
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北京ダック、ダックのお肉を使ったジンジャー炒め、海老のわさびソース和え、イーフー麺を頼んで、美味しくお腹いっぱいになりました。
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ただ北京ダックは「レイ・ガーデン」のほうが美味しかったなぁと、ちょっと心残りになってしまいました。
「香宮」は、お店の雰囲気も良くて、サービスもよかったですが。

食事のあと、空港に行くには少し早かったので、オーチャードまで歩いていき、お店をのぞきながらぶらぶらお散歩しました。
もう来れないかもしれないと思うと寂しくもあり、5年間でいろんな場所に思い出ができたなと嬉しくもありました。
最後に3人で街を歩けてよかったです。
時間が迫ってきたので、ホテルに戻りタクシーで空港に向かいました。

空港には友人や会社の方たちが見送りに来ていてくださり、とても嬉しかったです。
シンガポールから帰国する時は誰も見送りの人がいなくて寂しく帰るかもねなんて、来たばかりの頃に夫と笑い話にしていたのに、実際には何人も空港まで来てくださり暖かく見送られながらの帰国となりました。
とても嬉しかったです。
空港まで来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
私はお別れのときに涙が出そうになってしまって、わざとお別れだと思わないようにして、涙を抑えてしまいました。
ナツはいつまでも皆さんに手を振っていました。
シンガポール、とっても楽しかったね。

飛行機では興奮してしまったのか、疲れているはずなのにナツがなかなか寝てくれず、苦労しました。
離陸の際に泣き出し、何とか宥めようとするのですがまったく手に負えませんでした・・・。
シートベルトのサインが消えたらトイレに駆け込もうと思っていたのに、この日はあいにく気流が乱れているということで、なかなかサインが消えません。
そのうちナツが、「トイレー、トイレー!」と大声で叫びだし、あまりの必死さにスチュワーデスさんが、「機長に了承を得ましたのでいいですよ」とトイレに案内してくれました。
その後私はこのままトイレの中で6時間過ごすのかしら・・・と思いましたが、1時間ほどでようやく寝てくれ、無事席に戻ることができました。
そして3時間くらいで朝食が運ばれてくるのと共に起きてしまい、ぐずるかと心配しましたが、その後はご機嫌で日本に到着することができました。

日本での生活基盤を作るのはまだこれからで、いろいろと不安もありますが、またここで足を踏ん張って頑張っていこうと思います。
のんびり育児日本編もこれからよろしくお願いいたします。

by mineyom | 2006-04-01 23:34 | シンガポール生活