ベテラン先生

ナツは幼稚園にプラスして、週1回区の療育施設に通っています。
ここでは集団で体操したり工作したりという時間が1時間、そして自由遊びが1時間という流れになっています。
普段は保育士さんが進めていて、専門的な療育をするわけではないので、実はちょっと物足りないな・・・と思っていたのです。
小集団での取り組みはとてもいいとは思うのですが、遊びの延長という感じだったので。

この施設では、この普段の療育のほかに、専門の先生による訓練もあります。
作業療法、言語療法、心理などの時間です。
しかし先生は非常勤で、子どもの数が多いため、受けられるのは1、2ヶ月に1回です。
区の施設だからこんなものかと思っていたのですが、先週STと心理の訓練を受けて、かなり区を見直しました。
というのも、先生がとっても良かったのです。
どちらも経験が20年から30年という超ベテラン先生。
どんな質問をしても的確に答えてくれ、とっても信頼できました。
頻繁に訓練が受けられないのが残念なほどです。

STの先生は、ずっと病院で子どもの療育をしてきたという女の先生。
とってもサバサバしていて、気持ちのよい先生でした。
まずナツを見て、「発音がものすごく悪いね~!」と。
あんまりはっきり言うので、笑ってしまうほどでした。
しかし発音に関しては、今は気にすることはないそうです。
今は言葉を一生懸命話そうとしているところなので、今発音の訓練をしても話すのが嫌になるだけで、あまり意味がないそうです。
本人が小学生くらいになって、周りの人とのやり取りがし難いなど自分で感じ、自ら上手く話せるようになりたいと思った時にやればいいのだそうです。
そして本人がその気になったときならば、すぐに発音は良くなるということでした。

なるほどな~と思います。
確かに今、つたないながらも一生懸命2語文を話すようになって来ていて、少ない語彙ながら、相手に伝わるよう、言葉を駆使して訴えようとしているので、上手く話すよりも、その姿勢が大事なんだろうなぁと思います。

そして、その先生のSTのやり方にも驚きました。
全く課題をやらせようとせず、並べられた教材(シャボン玉やキャラクターのスタンプなど)からナツが自由に取ってやるのに任せ、先生のほうからはほとんど働きかけることがないのです。
時々さりげなくフォローしたり、導いたりはするのですが、それがとっても自然なので、ナツも抵抗することなく、伸び伸びとやっています。
その姿はとても楽しそうでした。
今まで個別療育というと、先生が課題を提示してやらせるというスタイルばかりだったので、療育中のナツの生き生きとした姿に、目からうろこ状態でした。

先生は楽しくやっているときが一番伸びる。無理に課題をやらせてもあまり意味がない。という考えでした。
今までなるべくほかの子に追いつくようにと、多少無理をさせてきたところがあるなと思っていたので、果たして課題をこなさせることに意味があるのかと立ち止まって考える機会となりました。

実はナツは、この区の施設のほかに、民間のクリニックの療育にも通っていて、そこでは課題がキッチリと決まっていて、それを1つ1つきちんとこなすというスタイルをとっているのです。
そこでナツは、毎週かなりの抵抗を示すのです。
つまらないのか、反抗期も手伝ってなのか、とにかく素直に先生の言うことを聞きません。
すぐに寝転がってしまったり、できることも無視してワザとやらなかったりとかなり荒れています。
先生もまだお若いので、やらせようと必死になるのが伝わるので、余計やらないのかもしれません。
ここに通っていて意味があるのかなぁと感じてしまっていました。

楽しくなければ伸びないというのは本当だと思います。
ただ、これから小学校に入ることを考えると、多少無理にでも、きちんと課題をこなすという事を教えていかなければならないのかとも思います。
でも、今という時期は、小学校に入るためにあるのではない。
この3歳という時も、楽しく大事に過ごして欲しい。
どういう道をとれば一番いいのか、難しいですね。

by mineyom | 2006-08-30 17:23 | 療育