母の日のプレゼント

もうだいぶ前になってしまいますが、母の日にナツから初めてプレゼントをもらいました。

母の日の数日前、保育園に迎えに行くと、お部屋の中には母の日のプレゼントであろう赤いカーネーションをかたどった工作が並んでいました。
今日、皆で母の日のプレゼントを作ったんだなぁ、ナツも一緒にやったのかしらと眺めていると、先生が嬉しそうに寄ってきて、「なっちゃんも参加してくれましたよー」と教えてくれました。

しかし先生が見せてくれたのは、カーネーションでなく、小さくちぎった赤い紙。
「なっちゃんもやる?と誘ったら、紙を半分ちぎってくれましたよ」とのことでした。
半分ちぎったところで、「もうやんない」と言ってやめてしまったそうです。
保育園では、作品を作ることが目的ではないので、気が乗らなければ無理にやらせることはありません。
またやりたくなったらやればいいという感じです。

今まで折り紙や塗り絵などの制作は、嫌がることが多く、ほとんど参加しなかったので、たとえ半分でも紙をちぎったということに少し驚きました。
少しずつみんなと一緒に取り組むという意欲が出てきたのかなと思います。
しかも「もうやんない」と先生に自分の意志をはっきり伝えたということがまた驚きでした。
集団の中でどうしていいか分らず、流され気味だったナツですが、言葉で自分の気持ちを表現できるようになってきているようです。

その後、その続きをやっている様子は見られなかったので、あのカーネーションはどうなったのかなぁと思っていたら、母の日の次の日、お迎えに行ったらナツが机に向って一生懸命作業していました。
先生が隣について、声を掛けてくれています。
それを眺めていると、先生が「糊を嫌がると思ったら、喜んで触っているので、紙を出してきたら熱心に貼っています」と報告してくれました。

ナツは糊のぬるぬるとした感触が好きなのです。
好きなため、糊をつけすぎてあちこちベタベタになってしまうのですが。
このときも手に糊をタップリとつけ、紙を貼るというよりは、糊を塗るという感じになっていました。
でも完全に糊で遊んでいるわけではなく、一応先生の声を受けて、紙を貼っていっています。

私が先生と話しているうち、いつの間にか作業しているナツの周りに女の子達が数人取り囲んで、「ここに貼って!」「もっとこっちも!」と口々に指示して、さぼりがちになる手を進めてくれていました。
それを後ろから見ていたら、その女の子達が、「なっちゃんのおかあさんはみちゃだめ!いまなっちゃん一生懸命つくってるから!」と言い、私の手を引いて外に連れ出し、ここで待ってて!と足止めされました。
部屋の中を見ると、周りでワイワイと指差しながら、にぎやかに作業が進んでいます。

ナツが何とか貼り終えると、助っ人隊の女の子達が、今度はナツの手を引いて連れてきて、「お母さんにありがとうって言って渡すんだよ」と教えてくれています。
ナツはそのまま素直に「ありがとう」と言って、出来上がったばかりのカーネーションをプレゼントしてくれました。
初めてもらった母の日のプレゼントです。
しかも「ありがとう」の言葉つきだなんて思ってもみなかったので、感動してしまいました。
頑張ったナツにも、手助けしてくれた先生とお友達にも感謝です。
家に帰ってリビングに飾ると、ナツはよほど作業が楽しかったのか、何度も「ぺったんはった」と言っていました。
そして、何度も手にとっては、私に「ありがとう」と言って渡してくれました。

その後、ナツはことあるごとに「ありがとう」という言葉を口にします。
何をしてあげたわけでもないのに、時々何の前触れもなく「まま、ありがとう」と言うのです。
最初は「何がありがとうなの?」と聞いていたのですが、今は「産んでくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」かな、と勝手に思っています。
ここのところ感情表現が豊かになり、意志の疎通もスムーズになってきて、一緒にいるのがとても楽しく、ここまで育ててよかったなと思います。
ナツの「ありがとう」を聞くと、私も「生まれて来てくれてありがとう」と心から思います。
母の日に、とても幸せな気持ちになりました。
d0065459_6485627.jpg

by mineyom | 2007-05-28 05:37 | 保育園