重度の判定

夏休みに入る直前に、担任の先生との個人面談がありました。
この面談は毎学期ごとに行われていて、その学期中の様子を詳しく聞いたり、今後の課題について話し合ったりします。

今回はまず、先生も気にされていた、療育手帳の判定について報告しました。
「重度の判定でした」と言うと、先生は少し肩を落とし気味に、「そうですか~、重度でしたか~」と、前記事の私と同じような言葉をもらしていました。

入学してからの2年間、本当にナツをよく見て下さった先生。
ベテランで、ときにはそんなことまで!?というような細かい部分まで、丁寧に指導してくれる先生です。
先生のおかげで出来るようになったこともたくさんあります。
ひらがなも書けるようになったし、言葉も増えて、簡単な会話なら成り立つようになった。
前回更新の2年前と比べたら、あれもこれもできるようになりました。
それでも重度になっちゃうのかぁというのが正直な気持ちです。
ナツがどんなに前進していても、普通の子たちが伸びるスピードには到底かなうわけはなく、普通の子と同じくらいの成長スピードがないと、踏みとどまるのは無理なのでしょうね。

まぁ、そんなことは私も先生も分かってはいるんです。
しかし先生は、本当にナツに目をかけて努力してくれたし、実際出来ることも増えた。
近くでその成長も、ナツの頑張りも見ている分、その仕方のない壁の存在を私も先生も感じ、軽い無念さのようなものが一瞬流れました。
その時は、ナツの成長を応援し続けた同志のようになってました。

なっちゃん、本当に本当に頑張ってるんだけどね。
しかし悲しいことに、頑張った分、伸びるというわけでもない訳で。
現実は厳しいなぁという感じです。



しかしどんなに伸びた部分があるとはいっても、やはり日々の様子を見ていて重度判定でも仕方ないかなぁと思うところも実はあります。

ナツは素直なタイプで、同じ事を何度も何度も繰り返して教えていけば、少しずつできるようにはなっていきます。
入学時は文字に全く興味を示さなかったので、ひらがなの習得は無理かなぁと思っていたのですが、繰り返すことによって、2年間でほぼ全て書けるようになりました。
しかしその反面、認知面が弱く、生活の様々な場面で、本当に分かってないなぁと思うことが多々あります。

例えばもう3年目なのに、「夏休み」ということをよく分かっていません。
お母さんが学校に連れていかないから、行かないというだけで、「長いお休み」ということをはっきり理解できていません。
何で学校に行かないんだろう?とも、学校行きたいのになぁとも、思っていない様子。

その部分は、繰り返して教えてどうにかなるところではなく、この子の障害は決して軽くはないんだなぁと実感する、成長の壁を感じるところです。

その部分はその部分で認め、今から1つでもできることを増やし、生活スキルを上げていくことが大事なのかなぁと思います。

by mineyom | 2011-09-18 09:40 | 小学校