障害のある子のための カラダ調律

昨日は、ボイスホビークラブ(日本人向けのカルチャースクールのようなところです)の単発講座で、興味を引かれたものがあったので、ナツを連れて行ってきました。

「高野先生のカラダ調律メソッド」。
「体幹チューニング」や「ウォーキングストレッチ」などのメニューもありましたが、昨日受けたのは「個別カウンセリング」。

高野先生は、日本でクリニックを開業していて、定期的に来タイして、講座を開いているようです。
私が今回引かれたのは、「発達障害やダウン症のお子様に」と紹介されていたから。

高野先生にはダウン症のお子さんがいらして、先生がご自身で発達を助ける施術をかなり研究されたそうです。
そしてそれを実践することで、効果も実感しているそうです。
長年の整体師の経験プラス、障害のある子への理解。
なかなかそういう先生はおられないと思うので、タイで出会えて幸運でした。

ナツはかなり運動発達が遅れており、まだ片足立ちもできません。
体の使い方が下手で、動きがぎこちないです。
もうちょっとスムーズに体が動くようにならないかな?と思っていたので、この先生に診てもらったら、何かヒントがもらえるのでは?と期待していました。

それと、ずっとナツの姿勢の悪さが気になっていて、これの改善も期待していました。
いつも背中が丸まっていて、「背筋伸ばして」と両肩を持って反らせようとしても、力が入ってしまっているからか、きちんと伸びないのです。

先生にはその辺りのことをお話しして、施術開始。
まずはうつ伏せになって、腰から足へ。
マッサージというよりは、体をほぐし、ゆるめて、正しい形に整えているという感じでした。
これで腰が下がったね、と先生。

次に背中と首の調整に。
左右バランスが悪いね。特に右側が固くなってると診断。
これでは本人、体が動かし難くて不快で辛いと思うよと。

体の使い方が下手なのは障害のせいと思っていましたが、体が歪んでいるせいもあったのかなと思いました。
体の使い方が下手だから、動きがぎこちなくなって体のバランスが崩れ、そのまま使おうとするから更に体は固まっていきと、悪循環なのかなと。

体の状態を整えておくことの重要性を、初めて実感しました。
こういう子だからこそ、外から手を加えて、メンテナンスすることが大事なんだなと思いました。
運動は、発達と共に少しずつ伸びるだろうと悠長に構えていましたが、体を使いやすい状態にしておかなければ、それも険しい道になってしまいますよね。

続いて仰向けになり、顔と頭のマッサージ。
最後に座って、背筋や腕を伸ばして、施術終了。
もともとマッサージ好きなナツ。
最初こそちょっと緊張していましたが、あっという間に体の力が抜け、最初から最後までリラックス状態でした。

先生に「はい、終わりだよ」と言われたら、「あ~、きもちよかった~」ですって。
これで大分体が楽になったと思うよと先生。
体が動かしにくいなと思っていたのなら、これで体の負担も減るだろうと嬉しかったです。

終了後、ナツの背中を見ると、肩甲骨の間に、窪みができてる~!
自然にしてて、ちゃんと背筋が伸びてました。
前のめりになっていた肩も、グッと下がって胸が開いています。

正しい姿勢をしようと思わなくても、体をゆるめて、バランスを整えれば、自然に正しい位置になるんですね。
目に見える効果にビックリ!
先生に、ただ背筋伸ばしてって言っても、そりゃ無理ですよと言われちゃいました。

このまま体が保てればいいけど・・・。
私がやって、何とか整えることはできないですかね?と聞いてみましたが、この子の今の状態では難しいですねと言われました
確かに私が施術するのは無理そうですが。

しかし先生が次に来タイされるのは2ヶ月後。
2ヶ月後はちょっと遠いですが、仕方ないですね。
早速次回の予約も入れました。
しばらく2ヶ月毎の施術を続けたいと思います。




by mineyom | 2014-09-13 00:51 | タイ生活 習い事