中学校問題 その6 一日体験入学しました

先週、運動会の振り替え休日を利用して、春から入れる予定の、スペシャルニーズのインターナショナルスクールに体験入学して来ました。

ここの使用言語は英語。
日本語もまだまだつたないナツが、果たして全く話せない英語環境でやっていけるのか、ものすごい拒絶反応を示すのではないか、ということが一番の不安要素でした。

体験入学に行く数日前から、NHK Eテレの「えいごであそぼ みる~」とやたらに言うので、なんか察してる?と思ってました。
あまり前もって予告してしまうと、意識しすぎちゃったり、警戒しちゃったりするかなと思って、特別インターの学校についてや英語については話していなかったのに、何でそんなに英語が気になるの~とちょっと怖かったです。
私とナツはべったり親子なので、時々以心伝心!ってことがあったりするんですが、今回も私の不安を察知しちゃったのかな。

またナツも、英語の学校行くから~とか、英語必要だから~ということもなく、いきなり「えいごであそぼ みる」と言い出したので、本当に不思議でした。

さて体験当日、学校の門をくぐると、外にいたスタッフが「ナツね!」とすぐさま声を掛けてくれ、中に通してくれました。
スタッフみんなが体験の子が来ることを把握していて、しかも1日体験をするだけの子の名前まで覚えていることに感動。
第一印象がとっても良くて、やっぱりこの学校いいなぁと思いました。

応接室で迎えてくれた先生は、とっても柔らかい雰囲気の先生。
前のヘッドティーチャーが突然辞めてしまったことが心配だったのですが、新しい先生もとてもしっかりしていて、この先生なら大丈夫そうだなと、不安がなくなりました。

今日一日ナツの様子を見て、ナツの課題を見極めて、カリキュラムを考えますねと言われ、ナツは学校に入って5分で、一人教室へ送られることに。
教室までは私たちも一緒に行ったので、ナツも素直に着いてきたのですが、そこで私たちがじゃあねと去ろうとすると、瞬時に状況を察知して、ガシッと私の腕をつかんできました。

そりゃそうだよね~と思いながらも、大丈夫だからここで先生と遊んでいてね、と諭すものの、ナツは顔を強ばらせたまま、私の服の裾をしっかり握って離しません。
ベテランのとっても優しそうな女の先生に、いろいろ話しかけられても腰が引けるばかり。

しかし戸惑うのはわかっていたことなので、ここはきっぱりと、ナツは今日はここにいるんだよ。お母さんあとでお迎えに来るからね。と言って、ナツの手を引き剥がし、あとはベテラン先生にお任せしました。

ナツは不安そうな顔で私をじっと見ているものの、泣いたり、追いかけてきたりすることはなく、そのままお別れできました。
いや、ただ単に、呆然と立ち尽くしていただけか?

その後、新しいヘッドティーチャーと、ナツの発達状況やてんかんについて話をし、それが終わると、じゃあ14時半にお迎えに来てくださいねと言われ、私と夫はお役御免。
ナツがどうしてるかすごく気になったけど、そのまま学校を後にしました。
お迎えまでの約6時間は気もそぞろ。
ほとんど何も手につかず、少し早めにお迎えにいきました。

学校に着くと、今プールに行ってる、もうすぐ帰ってくるとのこと。
午後はプールだとは聞いていたけれど、学校にプールはないので、皆と車で出掛けていかなければならないから、それはちょっとハードル高いよな~と思ってました。
しかもナツは全く泳げないので、先生が、じゃあ様子を見て、学校内で過ごすことにしましょうかねと言っていたので、てっきりプールには行かなかったんだと思っていたのです。
すごいわ~。皆と一緒にプール行ったんだ~。
プール自体は大好きなので、行ったら行ったで楽しかったと思います。

しばし待つと、帰ってきました~という声と共にナツ登場。
私の顔を見た瞬間は、「うわ~ん、おかあさ~ん!」と声を上げましたが、泣き声だけ。
私の顔を見て甘えただけで、全然泣いていません。
なぁんだ、元気そうじゃん!と気が抜けました。

別れたときの様子が気になっていたので、泣きませんでしたか?と先生に聞きましたが、全然泣いてないよ!ナツはずっとハッピーだったよという返事。
ナツも、そうよね~?ずっとハッピーだったわよね~?というようなことを、ベテラン先生にペラペラっと英語で話しかけられ、最後に「yes?」と聞かれて「いえす!」と元気一杯答えていました。
そうか、イエスなんだ。

英語で返事してるのが、すごいと思いました。
何言われているかわからなくてもあまり疑問に思わず、あまり気にもせず、耳でコピーした英語をそのまま話す。
こんな感じだったら、英語環境でも大丈夫なのかぁと思いました。
先生方はジェスチャーも大きく分かりやすいし、実物を指し示して話すので、あまり困ることもないのかも。

帰り道、どうだった?と聞いてみると、「たのしかったー」と言っていました。
まぁナツは、たいていのことは楽しかったと言うのですが。

英語わかった?大丈夫だった?と聞いたら、「えいご しゃべった」と言ってます。
本当かいな。
「また行く?」と聞いたら、今行ったばかりだからというようなことを、モゴモゴ言っていました。

その後はそのまま電車に乗って帰ったのですが、ナツはすこぶるいつも通り。
普通、いきなり言葉のわからない環境に入れられたら、辛かった~とか大変だった~とかあると思うんですが、そういう様子がまるでない。
さっきまで、本当に初めての学校にいたんだよね?と思ってしまうほど。

正直、もう少し動揺とかが見られるかと思っていたので、肩透かしなくらいでした。
結局、ナツにとっては日本語でも英語でも大きな違いはないのでしょうかね。
大まかな意思疏通がはかれれば、細かいニュアンスはあまり気にならないというか。

最近は、簡単なやりとりは大分できるようにはなってきたと思うけど、話し掛けられている日本語すべてを、理解して聞いてるわけではないだろうしね。

ナツにとって、日本語はまだその程度なのかなぁと思うと、寂しい気持ちもしますが、いつも通り、マイペースで、どこででもそれなり過ごせるというのは、ある意味ナツのすごい才能だと思います。

実際、今後通わせることを考えれば、嫌がって泣かれても困るし、楽しく過ごしてくれるのは、本当にありがたいことなのですが。
ひとまず、春から入れても問題なく通ってくれそうで、それは本当にほっとしました。

しかし今回の体験入学で、一番びっくりしたのは、私の英語の出てこなさでした。
もともと英語は苦手なんですが、ここ半年タイ語を集中的に勉強していたので、全く英語が出てこない!
コップンカー、コップンカー(ありがとう)ばかり言っていたので、サンキューが出てこない。
コップンカーとどうしても言いたくなっちゃって、いやいやコップンカーじゃなくて、ええっと何だっけ。。。って、サンキューが出てこないってどうよ。
母国語以外の2か国語を状況に合わせて使い分けるなんて、私にはハードル高すぎるわ。
でも何とか頑張らなくちゃね。
年が明けたら、ナツと二人で英会話スクールに通おうかな~

by mineyom | 2014-11-19 00:29 | タイ生活 就学(中学校)