サークル始動

昨日はだいぶ咳もおさまってきたので、ナツをようやく幼稚園に送り出すことが出来ました。
久しぶりの幼稚園で、病み上がりな事もあり、昨日はなんでもないことで涙が出てしまう場面もあったようですが、咳き込むこともなく過ごせたようでよかったです。

ナツが幼稚園にいっている間、私の方はとあるサークルの会合に参加していました。
まだ出来立てほやほやの、これから作り上げていく新しいサークルです。
はじまりは、メンバーのお一人のお母さんが、お子さんの障害のことで、幼稚園で大変な思いをしていらっしゃるというのを聞いて、同じクラスのお母さん達が、なんとか力になれたら、何か出来ることがあれば、と思われて立ち上がられたのがきっかけです。
1人で闘うことを余儀なくされていたお母さんの助けとなり、同じような想いの方と集って拠点を作れたらということでした。

親の会のような集まりだと、だいたいは障害を持つお子さんの保護者の方ばかりになることが多いのではないかと思うのですが、この会は、健常のお子さんをお持ちのお母さん方が呼びかけたということで、そこがすごいところだなぁと思いました。
私たちは何かあっても仕方ないとあきらめて、何か出来ないかと闘うという発想はなかったねぇ、とこのサークルに誘ってくれた友人と笑いあいました。

昨日はそのサークルの第2回目の会合。
口コミなどで集まり、現在メンバーは13名。お子さんを入れると倍以上の数になります。
今はまだ何をするのか手探り状態で、話し合いを持っている状態ですが、これから定期的に集まって情報交換したり、子ども達も交えて活動したり、行事の集まりをしたりといろいろ案は出ています。

そして私は、ブログをやっているというだけで、パソコンには全く詳しくなく、得意でもないのですが、情報管理の役目を仰せつかってしまいました。
わ~、もっとパソコンを勉強しなくては~!
責任重大だ!
将来的には、インターネットで情報発信もして行きたいと思っています。

というのも私自身、ナツが1歳6ヶ月検診でチェックを受け日本に帰って調べたときに、シンガポールに戻って果たして何が出来るのか、どういう場があるのか、一番欲しかったのが情報でした。
しかしあまり情報はなく、日本にいたほうがいいのではないかという不安を抱えたままシンガポールに戻りました。
同じ悩みを話せる仲間も見つからず、どう動いていいのかもわかりませんでした。
幸いその後、いい先生に恵まれて、いい環境におくことは出来ました。

しかし幼稚園選びに当たっては、いろいろ不安も浮上し、某幼稚園の面接を受けて、発達の遅れのため入園を断られたときには、本当にどうしようかと思いました。
その結果今の幼稚園にめぐり合え、ナツも楽しく過ごしているのでいいのですが、そのときは本当に行き場がないなぁと思いました。
日本人小学校や中学校にはチャレンジ学級があり、親の会もあると聞いたのですが、未就学児についてはどこにも居場所がないと強く感じたのです。
シンガポールの施設はあるのですが、対応は英語となります。
言葉にハンディのある子は日本語環境におきたいと思っても、行くところがありません。
今回集まったお母さん方も、大なり小なり同じ思いをされていた方が多かったようで、皆さん仲間に出会えただけでも、このサークルが作られて嬉しいとおっしゃっていました。

私はこれから情報部員として、シンガポールで誰にも言えず悩みを抱えているお母さん、シンガポールへの転勤が決まったものの、日本で不安を抱えているお母さん方に、こういう場があるよとお知らせできたらいいなと思います。
新しいことがはじまるとワクワクしますね。
どんなことが出来るか分かりませんが、第1期メンバーとして滑りだせることを幸運に思っています。

by mineyom | 2005-12-06 23:07 | 療育