臨床心理の先生との面談

先日、通っている区の療育センターで、臨床心理士の先生との面談がありました。
この先生は、いろんな学校や施設で相談を受けているとても多忙な先生なので、なかなか面談の順番が回ってきません。
療育センターも非常勤で来られているため、月に数人しか診てもらえないのです。
ナツが前回この先生に見ていただいたのは8月。
そのときに、「この子は絶対保育園に入れなさい。保育園で伸びるよ」とアドバイスされ、その言葉に心動かされた私は、すぐさま保育園に見学に行き、10月から親子で通い始めました。
その後保育園でナツの大きな成長が見られ、先生のおっしゃったことは本当だった、信じてよかったと先生に心から感謝していました。
8月からのナツの変わった様子を見ていただきたかったので、次に面談できるのを心待ちにしていました。

この日は午前中に面談の予定が組まれていたので、保育園をお休みして療育センターに向かいました。
面談は保育室で行われるため、いろんな教材が置いてあるので、ナツは好きなように動き回ってご機嫌に過ごしていました。
その様子を見ながら、まずは最近の様子をお話しました。
先生のアドバイスに従って保育園に入れたこと、それから4ヶ月経つが、とても積極的になり、言葉も増えてぐんと成長したことをお話しすると、先生は大変喜んでくれました。
上機嫌で歌ったり、先生に一生懸命話しかけながら遊ぶのを見て、先生も本当に成長したね、そんなに急がなくてもいいのにと驚いていました。

しかし成長した面もあれば、それによってはっきりと見えてきた苦手な部分もあります。
今回は保育園での様子を見ていて、集団での指示に従えない、今何をすべきか、何をしなければいけないかなどの状況判断が出来ないなど、ナツの弱い面をどうサポートしていけばいいのか聞いてみました。
まぁ、指示に従えないということに関しては、同年代の子に比べればまだまだ言語能力が低いので、ナツは先生の言っている意味がよく分りません。
それを考えれば指示に従えなくても仕方ないのですが、ナツはそれ以前の、相手の言っていることを聞くという「聞く姿勢」が全然出来ていません。
ここが何とか出来るようになれば、いろんな情報を取り込んで、自分で判断することが出来るようになると思うので、大きな課題です。

先生はナツを呼んで、自分へ注意を向けさせながら話しかけました。
ナツは素直に先生に向き合い、質問に答えています。
その間先生は、ナツの足の裏をこすったり、くすぐったり、頬を撫でたりと体に触れています。
やはり、言葉だけのやり取りはまだ難しく、すぐに集中が途切れてしまうので、肌刺激を与えながら話しかけるのがとても大切なのだそうです。
肌への刺激があると、楽しいし、気持ちがよいので長い時間意識が向き、反応が良くなるそうです。。
私はその上、相手からの働きかけを受けるのは気持ちよいと感じることで、実際の接触はもちろん、言葉での働きかけも楽しいんだと、徐々に相手を受け止めていけるようになる訓練になるのではないかと思いました。

そして、今やるべきことが分らない、みんなが工作している最中に1人だけ席を立って行ってしまうというのは、見通しがつかないからだそうです。
これが終わったら素敵なお面が出来上がるなど、結果が見えないからつまらないし、これが終わったら給食だなど、先の楽しみを見通せないので、途中で飽きてやめてしまいます。
これからは見通しをつける訓練をしたらいいと言われました。
いくつか集中して課題をこなさせるようにするのですが、これは課題をやらせるのが目的ではなくて、これが終わったら次のもの、5つ終わったらおやつ、好きなおもちゃなど、これをしたらどうなるというのを分らせてあげるのが大切だそうです。
私はナツが小さいときから、説明しても分らないだろうし、どこへ連れて行っても抵抗することなく大人しく着いて来たので、ほとんどナツに目的を告げずに行動していました。
それもいけなかったんだろうなぁと思います。
これからはナツに声を掛けながら動きたいと思っています。

それから、体を鍛え丈夫にするためにも、精神面の発達のためにも運動することを勧められたので、暖かくなってきたらスイミングでもさせようかなぁと思っています。
水遊び大好きで、お風呂でもいつまでも出たがらないナツなので喜んでくれるだろうなと思います。

最後に最近ちょっと気になっていたことを先生に指摘されました。
実はナツ、2週間ほど前からものすごくどもるようになってしまったのです。
一生懸命話したいという気持ちが伝わってくるので、一過性のものかと気にしないようにしていたのですが、今まで普通に言えていた簡単な単語でもどもってしまうので、ちょっと心配でした。
先生は、一気に言葉が増えているところなので、上手く整理がつかず混乱状態なのだとおっしゃっていました。
これが落ち着いて、上手く整理できるようになったら一気に言葉が溢れてくるから心配いらないと。
これを乗り越えたら会話できるようになるよと嬉しい言葉をいただいたので、今はそれを楽しみに待っているところです。

by mineyom | 2007-01-28 12:37 | 療育