いいところと得意なところを伸ばすために

就学に向って動き出してから、まだそう日がたっていませんが、子どもの道を決めるという難しさにすでにぶち当たっています。
最近は、気がつくと小学校について考えてしまっています。
障害をもつ子どもの親としての、第一の壁というか、適当に誤魔化しては通れない道なのだなぁと思います。

小学校の見学を始める前、療育の先生や病院の先生、臨床心理の先生など、ナツを見てもらっている先生方に、就学先についてどう思うか聞いてみました。
どの先生も、なっちゃんはコミュニケーション能力が高いから、特別支援学級の方が楽しめるのではないかと言われました。
特別支援学校(養護学校)の先生の多さと対応の丁寧さに惹かれてはいましたが、特学に入れるならと、かなりその気になっていました。

しかし小学校をいくつか見学した今、特別支援学校か区立小学校の特学かですごく悩んでいます。
区立小学校を見学して、先生の数に限りがあること、そして先生によって、子どもへの対応などに質の違いがあることが気になりました。

小学校では学習面を伸ばして欲しいと思っています。
区立小学校の特学には、普通学級ではついていくのが難しいが、ゆっくり授業すれば出来るという子が多くいました。
この中で、まだ文字に興味のないナツに、果たして「鉛筆を持って線を書いてみよう」というところからやってくれるのかなと思いました。

学校を選ぶということは、真正面から自分の子の能力はどれくらいかと向き合うことなのだと思いました。
子どもが幼い頃は、でもこの子なりに成長しているから、このくらいまで伸びてくれればという願望で見てきましたが、実際就学を迎える今、願望通りには伸びておらず、特学ではちょっと厳しいようだというナツの現状を認めなければならない。
それは、結構辛い作業でした。
私は障害を受け入れたつもりでしたが、まだまだだったなぁと思いました。
小学校就学というのは、子どもの障害を受け入れる1つの関門なのかなと思いました。

とにかく、ナツのいいところと得意なところを伸ばすために、それにふさわしい場所を選んであげなければいけないと改めて、気持ちを確かにしました。
でも道はこれで決まりというわけではなく、子どもも環境も変化することもあるだろうし、それに応じて修正もきくのだから、柔軟な気持ちは忘れないようにしたいと思います。
とりあえず来週は学区内の特別支援学校(養護学校)の学校見学会があるので、じっくり見てきたいと思います。

by mineyom | 2008-06-15 23:36 | 就学